僕等は野良猫
ルイナ様‥ゼロ様…‥
ありがとう
「猫の生活も……悪くなかったなぁ」
パァンッ‥と
庵の頭を撫でていた手が
空間に弾ける
「…おいっ、浬音!!!」
比奈が叫ぶ
よく叫ぶね、比奈
「なに?」
「猫の身体‥どうすんだっ!!!そのまんまかよっ、音の身体‥っ………」
そう叫んだ
比奈の表情が
一気に変わる
「………あ‥?猫………なんか…居たっけ‥」
まるで、
何かが抜け落ちたように
比奈はそう呟いた
「…何言ってんだよ、比奈……あの猫は……………‥」
そう言った庵は
何度も瞬きをした