僕等は野良猫
「……名前………知らない…………野良猫‥だろ?」
僕は
2人の言葉で
ルイナ様の言葉を
ハッキリと理解した
『全てを引き替えに』‥
それは、
僕が居たという記憶も
無くなるって事
「‥庵」
僕は名を呼ぶ
庵は僕に
視線を向ける
「なに…って………キミ…誰……」
僕は強く
唇を噛んだ
流れないように‥
瞳から流れ落ちないように……
「お前…なんで消えてる?庵から離れろっ!!!」
僕にそう叫ぶ比奈と
ただジッと僕を見ている庵
微かに視線を向ける玖音
僕は笑う