僕等は野良猫
「忘れられてもいい。キミ達を、護れたから」
僕はニコッと
笑った
そして、
庵にまたキスをした
「……え‥」
一瞬振れるだけの
短いキス
「……さよなら、庵………」
「え‥待てよ…」
「僕は、忘れない。キミと過ごせた記憶を」
僕の身体が
パァーンッと
全てが弾け飛んだ
光となって弾けた僕は
キラキラと
空間に消えていく
その時…‥
微かに見えたんだ
庵の唇が…‥
僕の名を呟くのが……‥
………ありがとう‥‥庵……