僕等は野良猫

無くしたモノ





庵side





弾け消えていく光に


無意識に


唇が動いた



だけど


音にならなかったソレは


何だったのか


俺には分からない



ただ、


消えていく光をみて


寂しいと感じた



「庵っ!!」



俺はその声で


グラッと


床に膝を突いた



「…動ける‥」



いきなり


動けるようになった


俺の身体



「大丈夫か…庵」



だけどそれは


俺だけじゃなくて


比奈達もだった



俺は比奈に


グイッと


腕を引っ張り上げられた






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