僕等は野良猫
「庵が入ってくれて嬉しいわー」
「情報系なら、任せろ」
「助かる。音も猫なりに頑張るんやで?」
「にゃーっ!」
「ええ返事や」
柏はニッと笑うと
僕の頭を
ガシガシと
撫でた
「音。猫は人間には勝てんかもしれん…だが、負けたらアカンで」
「にゃー」
「最後まで諦めたらアカン。ええな?」
「にゃーっ」
柏は僕を抱き上げ
フワフワの
ソファーの上に
僕をおろした
「ここの方が安全やで。寝たくなったら、寝るとええ」
「うにゃーっ」
柏はニッと笑う