僕等は野良猫





忘れたくなかった奴



たぶん、


もう二度と……


誰も思い出せない



だから俺は言う



「………ありがとな‥」



誰にも聞こえないくらい


ちいさな声で


その誰かに…‥



俺は庵の背中を


ポンッと


叩いた



「…んな顔するな」


「…比奈‥」



庵は小さく笑い


頷いた













比奈end





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