僕等は野良猫




龍雅永久side






目を開けると


アイツがいた



「……何を…している‥」


「アナタを待っていたんですよ」


「…お帰りなさいませ。永久様‥」



横たわる


私の側に居たのは


妻と‥箔(ハク)だった



「……そうか……アレに殺されたんだったな…‥」



私がそう呟くと


妻が私を抱きしめた



「……アナタを…独りにして………ごめんなさい‥」


「………何故‥お前が謝る…」



私は優しく


妻の頭を撫でる



いつ以来だろうか‥


頭を、撫でてやるのは…‥






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