僕等は野良猫
「永久様‥」
「なんだ……箔‥」
「私は…、これかも‥永久様と共に」
箔は涙を一つ
零した
「…ふっ………好きにしろ‥」
「はいっ…。永久様」
「私もいます。アナタを……もう独りにはしない‥‥‥一緒に、償いましょ…」
涙を浮かべながら
微笑む彼女に
思わず涙が溢れた
大きく育った
愛しい子‥
「……立派に‥なっていたぞ………玖音は……‥」
愛してあげたかった‥
あの子の…‥
頭を、撫でてやりたかった…‥
「……浬音は………強い子だった…」