僕等は野良猫





「………昔は……幸せだったのにな‥」



私はボソッと


そう呟いた



「…覚えていますよ…っ‥‥。あの子達を妊娠した時…、誰よりも……喜んだアナタの顔を…」


「私も覚えておりますっ‥。永久様の、幸せに満ちた…あの子達のお顔をっ」



私は


身体を起こす



「……今更だな…………あの頃は…戻らないのだからな‥」



私は後悔していない



いや…‥


後悔はしている





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