僕等は野良猫
特別室の前に来た僕は
自分では扉を
開けれないから
「にゃーっ!!」
と鳴いた
暫くすると
扉がゆっくりと開いた
「音?」
「にゃーっ」
「…どうした?」
鎖南は
僕を抱き上げ
首を傾げた
「んにゃー」
「んー‥俺、猫の言葉分からないんだけどなぁ……」
鎖南は眉を寄せながら
僕の頭を撫でた
「暗いけど‥入る?」
「にゃーっ!」
「暴れるなよ?まだ、片付いてないから」
…片付いてない?
どういうこと?
僕は鎖南の腕の中で
少し疑問に思った