僕等は野良猫


「だけどっ‥」


「浬音」



庵は


優しく囁く



「掟は絶対だ。破れば鎖南は‥二度と翆羽には戻れない」


「っ‥」


「諦めなきゃいけないこともあるんだ………お前が‥玖音の為に命を捨てたように」



僕は何も


言えなかった



「仕方ないんだ」


「…どうにもできないの?」


「浬音。鎖南は強い。大丈夫だ」


「‥ん」



僕は俯いた



庵は


優しく優しく‥


そっと頭を


撫でた
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