僕等は野良猫


柏には


バレてはいけない



だけど…


きっと柏は気づいてる



気づかないわけがない



僕は自分の


小さな前足をみた



…こんな僕に


できることは


少なくて‥限られる



「鎖南のために‥」



今、僕が


できること



僕は鎖南がいる


部屋に向かい


扉の前で


鳴いた



「にゃーっ」



暫くすると


鎖南が姿を現した
< 49 / 373 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop