僕等は野良猫
天界で見たこと
庵と父さんの関係
黒猫にいた時の
庵について
全てを
柏に話した
「‥後悔してへんのか?」
「後悔?」
「俺の勝手な思い込みなら、謝る。浬音は‥玖音が好きなんやろ?」
「…うん」
「なら‥人間になった方がええんかったんやないか?」
「‥ううん。僕は猫になれてよかったよ。玖音には‥側にいてくれるパートナーがいる」
「パートナーか……嫌やないんか?」
「嫌じゃないよ。だって僕の生まれ変わりの子だもん」
柏は大きく
目を見開いた
「僕の魂のカケラを持って生まれた子。名前はカタカナでリオンって言う女の子」
「‥生まれ変わり……ありえるのか?本当の浬音は‥ここにいるんだぞ?」
「ありえるよ。完全な状態で生まれ変わるか、魂のカケラを持って生まれ変わるか」