僕等は野良猫


天界で見たこと


庵と父さんの関係



黒猫にいた時の


庵について



全てを


柏に話した



「‥後悔してへんのか?」


「後悔?」


「俺の勝手な思い込みなら、謝る。浬音は‥玖音が好きなんやろ?」


「…うん」


「なら‥人間になった方がええんかったんやないか?」


「‥ううん。僕は猫になれてよかったよ。玖音には‥側にいてくれるパートナーがいる」


「パートナーか……嫌やないんか?」


「嫌じゃないよ。だって僕の生まれ変わりの子だもん」



柏は大きく


目を見開いた



「僕の魂のカケラを持って生まれた子。名前はカタカナでリオンって言う女の子」


「‥生まれ変わり……ありえるのか?本当の浬音は‥ここにいるんだぞ?」


「ありえるよ。完全な状態で生まれ変わるか、魂のカケラを持って生まれ変わるか」
< 54 / 373 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop