僕等は野良猫


「この者のせいで、こんな渡し方になってしまいましたが‥何かあれば、いつものようにアドレスをお願いします」


「んー……別に見た目も悪くないし‥」



パクッ、と


柏はケーキを


食べた



「大人な味やなぁ。ええ出来やと思うで」


「よかった」



柏の言葉に


艶は小さく微笑んだ



「欲しかった情報も手に入りましたし、この者をお返しいたします」


「悪かっな、艶」


「今回は大切な情報と柏に免じて許してあげます」


「ありがとな」


「柏。次は許しませんよ?いくら貴方が知らなかったとしても。此方にも面子というものがありますので」



艶はトン‥と


鎖南の背中を


押した



「お気をつけてお帰りください」


「艶。たまには‥遊びに来てな」


「はい」
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