僕等は野良猫
うーん‥
兎に角ここは‥
「にゃーっ‥」
と‥鳴いておこう
僕はなるべく
小さな声で
鳴いた
「ママぁっ!!!」
「困ったわね‥」
お母さんは
女の子の頭を撫でながら
辺りを見回した
「どうかしましたか?」
1人の黒い服を着た
男の人らしき人が
声をかけてきた
「怪我ですか?」
「いえ、違うんです!!あそこの木の上に‥猫がいて…」
「お宅の猫ですか?」
「野良猫だと‥」
男の人らしき人は
ゆっくりと
僕がいる方をみた