僕等は野良猫
第二章
父親
変な男の人に
出会ってから
あっという間に
3日が経った
「浬音」
「なぁに?」
「俺今から出かけるから」
「1人?」
「いや、2人」
「珍しいね。庵が誰かと出かけるの」
「まぁな」
僕の瞳には
庵は少し
元気がないように写った
「浬音…柏には言うなよ」
「え?」
「心配させたくないから」
「…わかった」
庵は
それだけ言うと
カバンを持って
倉庫から
出て行った