僕等は野良猫
比奈は僕の頭を
撫でながら言う
「行く?行かない?」
ジッと僕をみる
比奈の
ニヤケた顔は
どこに行ったんだろうか‥
「………行く」
「よし」
比奈はフッと
微かに笑った
「ねぇ」
「ん?」
「何が目的?」
僕の問いに
比奈はただただ
笑っていた
「さぁ?何が目的だろうな?」
「‥真面目に答えてよ」
「あのさー」
比奈は僕を
鋭く睨みつけた
「そんなん聞かれて、答える奴いねぇだろ」
「っ‥そう、だけど…」
「じゃあ、聞くな」
比奈は
ニッと笑った