僕等は野良猫



「現実から逃げ出した奴に、何かを守るなど不可能だ」


「…っ」



比奈は


父さんを


睨みつける



「守りたいのなら、何故逃げた。あの日、お前が私から逃げなければ、あの子は助かったんじゃないか?あの日、あの子を殺したのは、お前だ‥比奈」


「っ……貴方がっ、貴方があの時言ったんじゃないか!!俺が仲間になればっ‥アイツを殺さないって!!!」



比奈は


顔を歪めながら


叫んだ



「比奈。約束は、必ずではない」



父さんは


ニヤリと笑った
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