僕等は野良猫

庵と比奈
















「簡単に捕まるとかバカ?」



比奈は


部屋に入るなり


冷たい声を出した



「え…‥ひ、な?」



庵は目を見開き


小さな声で言った



「俺以外に誰に見えんだよ」


「あ‥あぁ、わりぃ…」


「ダサいよ。お前」



比奈の言葉に


庵はただ相づちをうっていた



そして、


僕の存在を


庵の瞳が捕らえた
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