夏の空


「やっほー♪」


窓から顔を出すと無邪気に笑って手を振ってる健くんがいた


「な,なにしてんの!?」


「ひまだったから!とりあえずおいでよ♪」




部屋着のままだったけど,慌てて階段を下りて玄関を出た



「よっ!翔ちゃん」


私をみると片手をあげた


「久しぶり(笑)」


「ちょっと散歩せん?」


「あ…うん」


男の子と2人で会うのわ,かあくんに悪い気がしたけど久しぶりだったし少しだけならと思った


そして2人で近くの公園に行くことにした






月明かりに照らされ,並んで歩く2つの影





「なんでうちんち知ってるの?」


「真樹に聞いた!」


「ほんとびっくりしたよ(笑)」


「サプライズやて♪」






公園につき2人でベンチに座る


健くんわポケットからタバコを出して吸い始めた


私わその動きを見つめた




「ん?なに?(笑)」


「いや…大人だなーって」


健くんわ笑って,ゆっくり煙を吐き出した


その姿がかっこよく,つい見とれてしまう


「先輩わ吸わんの?」


「うん……部活やってるし」










「「…………」」





しばらく無言が続く





ふと空を見上げたときだった


「あっ!!」


思わず声を出してしまった


「んーなに?」


「健くん空見て!!!空っ!!!」


健くんの肩をバシバシ叩きながら,興奮する私


「落ち着け………っておーっ!!すげーなーっ」







空を見上げると一面の星が広がっていた







「きれいだねー♪」


「だなっ」





ドキンっ////





無邪気に笑う健くんに胸が高まった







「なんか全部流れ星みたいだなー」


「え?」




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