夏の空
「手伸ばせばつかめそうだな」
そういって空に向かって手を伸ばす健くん
「アハハー♪」
「なに笑ってんだよー!」
「だってぇ♪」
見た目とわ違って,かわいらしい一面を見せる健くんがかわいくて仕方なかった
「翔ちゃんわ流れ星になに願う?」
「んーなんだろ?いっぱいありすぎて,わかんないや(笑)」
「背が大きくなりますようにとか?(笑)」
「うるさいわっ!そういう健くんわ?」
「俺か………俺の願いわ……」
健くんわゆっくり私を見た
けどすぐ目を反らし下を見た
「………内緒や!!」
「なにそれー(笑)」
「星に願って簡単に手に入るものなら,何度だって願うよ」
「え?」
聞こえるか聞こえないかの小さな声で呟いた
「まっ,いーやん?」
そういって健くんわ立ち上がった
「帰ろっか」
「うん」
私も健くんに続きゆっくり立ち上がった
「翔ちゃん……」
「なあに?」
「幸せ?」
健くんの問い掛けに足を止める私
「幸せだよ//」
「会えないのに?」
「それわ淋しいけど……でも誰よりも近くにいれるから」
「…………そっか」
ゆっくり私の方を向き微笑んだ
暗くてよく見えなかったが,どこが切なそうでもあった