夏の空


女の人の声がして2人して振り返る






「優衣………」


かあくんが女の人の名前を呼んだ







「一哉も来てたんだ」


「あぁ,休みだったから」


「息抜き大事だもんね」






2人わ知り合いらしく私,1人仲間ハズレ………


そんな私にやっと気づいたのわ女の人





「あ!ごめん!」


「悪りい悪りい」




「別にいいけど……」





「彼女さん?」


女の人が優しい笑顔で問い掛けてくる





「あ,あぁ……」





かあくんが戸惑いながら返事をした


なんではっきり彼女って言ってくれないのかムカムカした





「初めまして。青木優衣です」




女の人わ丁寧に挨拶をして頭を下げた




真っ黒なサラサラの長い髪
落ち着いた雰囲気


清楚な感じが漂っている


私と正反対だ



「こんにちわ。沢村翔子です」


私もつられて頭を下げる




「一哉とわ幼なじみなの!ねっ?」


そういってかあくんに微笑みかける優衣さん


かあくんわ優衣さんと目を合わそうとしない


…………といぅよりかあくんわ優衣さんを避けている


そんな空気を察した優衣さん





「じゃあ………私,親と来てるんだ。待たせてるから行くね。じゃあね翔子ちゃん」


ニッコリ笑顔で小さく手を振った


「あ,はい!失礼します」


柄にもなく,礼儀正しい私(笑)







「………一哉もまたね」


「あぁ」


相変わらず目を合わそうとしない


そして優衣さんわ去って行った






残された私たちわなんだか気まずい雰囲気…………


隣を見上げると険しい顔のかあくん






「かあくん?」



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