夏の空
「今一緒にいるのわ私だよ?なのにさっきからずっと優衣さんのこと考えてるでしょ!?」
「そんなことない!」
「もぅいい!離して!」
「待てよ!」
突然目の前の視界がなくなった
そして久しぶりに感じるぬくもり
かあくんが力強く抱きしめてる
「………っ!…離してよ……」
「………ほんとごめん………」
か弱い小さな声でかあくんが言った
久しぶりに感じるかあくん
離れることができなかった
気づくと自然と涙がこぼれた
やっぱり好きなんだ
大好きなんだ
帰り道,ずっと手を握っててくれた
私があんなこと言ったからかな?
2人並んで歩く道
周りから見れば,幸せなカップルに見えると思う
でももう無理だったんだね
あのときかあくんが言った「ごめん」の意味を理解するのに,時間なんてかからなかった