夏の空




授業も終わって帰り道


今日わみんなとも都合が合わず,1人で帰ることになった


玄関に着き,靴を履きかえてる時だった






「…あれ?こないだのチビじゃん!」


「え?」


いきなり話かけられ振り返ると………






「あ!こないだの!」


「覚えてたんだ♪おチビちゃん」


そういって腰を曲げ,顔を覗き込んできた


「チビじゃないです!!」


「じゃあ名前なんてゆーの?」


「……沢村翔子ですけど…」


「翔子ね!俺,一哉!覚えといてね♪」


満面の笑みで私を見る


「まあー…気が向いたら(笑)」


「おいっ!」


「アハハ♪」


始めわ失礼な人だと思ったけど,案外いい人なのかも


「俺,今日部活休みなんだ!一緒に帰ろーぜ」


部活………やっぱ野球部だったんだ!(笑)



…ってそうじゃなくて!!!



「なんで急に?(笑)そもそも家どこなんですか?」


「俺んちわ……そういう翔子わどこ?」


「うちんちわ〇〇あたりですけど……」


「なら近い近い!行こーぜ」


そういって男わスタスタと歩き出した





< 9 / 62 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop