☆ふわふわお姫様とクールなナイト☆
~†~響夜~†~
さっきの男子生徒みたいなことはよくある
そのたび俺はイライラする
愛希姫に触ってんじゃねーよ
追っ払うときは
自分でもよくわかんねーけど
めちゃくちゃこぇー顔してんだろうな
俺は外向き用の口調で愛希姫に話しかけた
俺は愛希妃の護衛って事になってるから、
愛希姫と二人っきり以外のときはこの口調。
愛希妃は二人きりの時は普通にしてて?と言うので、使い分けることにしてる。
「お嬢様…」
愛希姫は なぁに? といった様子で俺を見た
上目遣いが可愛いとか思ってしまう
「ああいった輩がいるので
お車で登校した方が…と言ったのですが…」
「でも…きょう君と歩きたいんだもん…」
そう言って愛希姫はうつむいた
やべ…
可愛い…
こいつ確信犯か!?
制服の裾を握りしめる姿も男心をくすぐった。
俺は愛希姫に気づかれないようにため息をつく…
愛希姫の鈍感ぶりにはまいる…