土曜日の図書館
「大島さん…?」
「うわぁー高ーいっ!」
「能力、だな。」
「だねぇー。」
「でも何の?」
「俺に訊くな。」
「ジャンプ、じゃないかな?桃依の能力に近いから風を主とする力…だと思うんだけど。」
「緑志の見立てで正しいだろう。」
緑志の考えを後押しするように紫紀がそう言った。
ジャンプ…そんなものがあったのは知らない。少なくとも『アクアマリンの秘密』本編には出てきていない。
…つまり生きてんのか。この話は…生きてる。
俺が思考を巡らせているうちに彼女はすとっと音を立てて降りてきた。
「凛、いっぱい飛んだねぇ~♪」
「…驚きました。」
「怪我はない?」
「あ、はい。大丈夫です。」
「能力、使いこなせるか?」
「自分の意志で跳べるか、ということですか?」
「ああ。」
「分かりません。でも少し練習すれば慣れるかもしれません。」
「そうだな。…でもあまり無理するな。」
「はい。ありがとうございます。…紫紀…さん。」
たどたどしく『さん』を付けた彼女が少し微笑ましい。
…っていうかいきなりだったな、跳んだの。
「うわぁー高ーいっ!」
「能力、だな。」
「だねぇー。」
「でも何の?」
「俺に訊くな。」
「ジャンプ、じゃないかな?桃依の能力に近いから風を主とする力…だと思うんだけど。」
「緑志の見立てで正しいだろう。」
緑志の考えを後押しするように紫紀がそう言った。
ジャンプ…そんなものがあったのは知らない。少なくとも『アクアマリンの秘密』本編には出てきていない。
…つまり生きてんのか。この話は…生きてる。
俺が思考を巡らせているうちに彼女はすとっと音を立てて降りてきた。
「凛、いっぱい飛んだねぇ~♪」
「…驚きました。」
「怪我はない?」
「あ、はい。大丈夫です。」
「能力、使いこなせるか?」
「自分の意志で跳べるか、ということですか?」
「ああ。」
「分かりません。でも少し練習すれば慣れるかもしれません。」
「そうだな。…でもあまり無理するな。」
「はい。ありがとうございます。…紫紀…さん。」
たどたどしく『さん』を付けた彼女が少し微笑ましい。
…っていうかいきなりだったな、跳んだの。