土曜日の図書館
「炎竜はね、『空を守るもの』なんだ。
オレたちがいた場所の向こうにあった森、覚えてる?」
「はい。」
「あの上空は炎竜たちの守るべきエリアなんだ。彼らのテリトリーさ。」
「そして森の奥深くにあると言われている『泉』。
そこは水竜の守るべきエリアだ。水竜は『泉を守るもの』だからな。」
「じゃあ…この子を水竜たちの元に返すためには…。」
「森の中を突破、もしくは上空突破、だね。」
こともなげに白斗はそう言った。
上空突破は無理だろう。だって炎竜のあの攻撃を避けて進めるとは思えない。
「ま、上空突破しか道はないんだけどね。」
「え…。」
「何故ですか?」
「森の中は開拓されていないんだ。手つかずの無法地帯。
おまけに水竜が住んでいる。そもそも森に入る手前のエリアは上空から炎竜が見張っているわけ。だから、広い上空をがーっと突き進んだ方が炎竜たちを分散させることも出来るしまだ危険が少ないってわけ。」
…つまりこうか。
一気に炎竜たちに集中されると太刀打ち出来ない。
だから分散させるために『飛ぶ』。
「時間がないんだ。とにかく急がないと。」
「何故でしょう?」
「水竜の子どもが弱ってるからね。」
少しだけ悲しそうな目をして、白斗はそう言った。
オレたちがいた場所の向こうにあった森、覚えてる?」
「はい。」
「あの上空は炎竜たちの守るべきエリアなんだ。彼らのテリトリーさ。」
「そして森の奥深くにあると言われている『泉』。
そこは水竜の守るべきエリアだ。水竜は『泉を守るもの』だからな。」
「じゃあ…この子を水竜たちの元に返すためには…。」
「森の中を突破、もしくは上空突破、だね。」
こともなげに白斗はそう言った。
上空突破は無理だろう。だって炎竜のあの攻撃を避けて進めるとは思えない。
「ま、上空突破しか道はないんだけどね。」
「え…。」
「何故ですか?」
「森の中は開拓されていないんだ。手つかずの無法地帯。
おまけに水竜が住んでいる。そもそも森に入る手前のエリアは上空から炎竜が見張っているわけ。だから、広い上空をがーっと突き進んだ方が炎竜たちを分散させることも出来るしまだ危険が少ないってわけ。」
…つまりこうか。
一気に炎竜たちに集中されると太刀打ち出来ない。
だから分散させるために『飛ぶ』。
「時間がないんだ。とにかく急がないと。」
「何故でしょう?」
「水竜の子どもが弱ってるからね。」
少しだけ悲しそうな目をして、白斗はそう言った。