土曜日の図書館
「小澤…さん?」
彼女の声が少し震えた。
…おそらく動揺しているのだろう。
俺だって動揺している。なんでこんなこと言っちまったんだ?
「…心配。ほっぺも火傷、微妙にしてるじゃん。」
「こんなの掠り傷です。」
「君がものすごーく強いのはよぉーく分かった。
あの蒼刃や白斗に認められるくらいだ。剣の腕もその他の戦闘力も凄いんだと思う。
でも、君が強いことと俺が心配することは別だよ。」
彼女の真っすぐな目を、俺もなるべく真っすぐに見つめ返した。
先に視線を泳がせたのは彼女の方だ。
「…分かりました。小澤さんには心配をかけない程度に戦います。」
「妥協点はその辺だよね。」
まだ目を合わせてはくれない彼女の頬がほんのりと赤い。
…あ、やべ。ちょっと可愛い。
「俺、何にも出来ないけど。だから心配だけはしとくわ。」
「小澤さんには水竜を守るという役目があります。」
「なんでなんだろうねー…懐くとか。よく分かんないよね。」
「…私、少し分かる気がします。」
俯き加減のまま、ぼそっと彼女はそう言った。
彼女の声が少し震えた。
…おそらく動揺しているのだろう。
俺だって動揺している。なんでこんなこと言っちまったんだ?
「…心配。ほっぺも火傷、微妙にしてるじゃん。」
「こんなの掠り傷です。」
「君がものすごーく強いのはよぉーく分かった。
あの蒼刃や白斗に認められるくらいだ。剣の腕もその他の戦闘力も凄いんだと思う。
でも、君が強いことと俺が心配することは別だよ。」
彼女の真っすぐな目を、俺もなるべく真っすぐに見つめ返した。
先に視線を泳がせたのは彼女の方だ。
「…分かりました。小澤さんには心配をかけない程度に戦います。」
「妥協点はその辺だよね。」
まだ目を合わせてはくれない彼女の頬がほんのりと赤い。
…あ、やべ。ちょっと可愛い。
「俺、何にも出来ないけど。だから心配だけはしとくわ。」
「小澤さんには水竜を守るという役目があります。」
「なんでなんだろうねー…懐くとか。よく分かんないよね。」
「…私、少し分かる気がします。」
俯き加減のまま、ぼそっと彼女はそう言った。