土曜日の図書館
「年上も結構アリだったりしますよ?
あたしの友達なんか塾講師と付き合ってたりしますし。
学校の教師に恋してる子もいたりします。
あたしも別に年上は全然平気です。その…まぁ小澤さんが言う許容範囲ってやつは広いと思いますよ。」

「そ…そうなんだ…。」

「質問、終わりですか?」

「あ、まだまだ!
で今時の女子高生はクリスマスとかどう過ごすの?」

「彼氏いる子は彼氏と過ごすんじゃないですか?」

「ちなみに山内さんは…?」

「セクハラじゃないですかそれ。」

「え?そうなの?」


セクハラ!?こんなのがセクハラになっちゃうのか!?
そんなことを思いながらもさすがにちょっと出過ぎた質問だったかななんて思ったりして、俺は口をつぐんだ。


「で、次の質問は『今時の女子高生はプレゼントに何を欲しがるのか』ですか?」


山内さんはニヤニヤ笑いながらそう続けた。
訊く気のあった質問だけに俺は苦笑いだ。


「セクハラにならない範囲で答えてもらえると…。」

「彼氏からならアクセ系とか欲しい子多いんじゃないですか?指輪とかネックレスとかブレスレットとか。」

「…な…なるほど…。」

「何でもない人からならあたしは別にいらないかなー
しいて言えば現金?」

「はい?」


あまりにも現実めいた答えに慄く。
…マジか、女子高生。なかなかに現実的だ。

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