土曜日の図書館
「小澤~!」

「うわっはいっ!」

「…脚立、戻ってなかったぞ?」

「あ…やべっ…。」

「まさか出しっぱなしになんかしてないよな?」

「今すぐ片付けてきます!」


…やっべぇ…出しっぱなしだった完全に。
だって片付けてたら女子高生に話しかけられて、その後黒瀬さんだろ?
それでオススメ図書のコーナーの整頓してたら天宮さん…。


俺は脚立を置いたスペースへと急いだ。
万が一利用者が使って怪我でもしたら問題だ。
しかもあの脚立は少し古くて危なかったりもする。


オススメ図書のコーナーと同じ2階。
左奥の小説コーナーに脚立を置いてた…










脚立だけだった場所。


だったはずなのに。


よく見る利用者の女子高生が脚立に乗っていた。


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