SEASON -君の季節、私の季節-
「あ、秋っ!やっと見つけた!」




ゆっちゃんは私の方まで
小走りで掛け寄ってきた。







「秋はこじんまりしてるから
 なかなか見つかんない。」



悪戯っぽく笑うゆっちゃんは
やっぱりすごく綺麗。




「ゆっちゃんヒドイよー」


「ふふっ、ごめんごめん。
 あ、掲示板早く見に行こう?」


「うんっ」




私はゆっちゃんの後を、
小走りでトコトコついていく。







脚の長いゆっちゃんは
歩くのが私よりもだいぶ速い。



だから私はいつも小走りで
ゆっちゃんの後をついていく形になる。





端から見れば、それは多分
雛鳥が親鳥についていってるような
可笑しな光景なんじゃないかと思う。
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