SEASON -君の季節、私の季節-
緊張の面持ちで、
私は掲示板を見上げた。





どうか、神様。

ゆっちゃんと同じありますように……!












「あ、由奈C組だ。
 秋はE組みたいだねー」




神様に祈りを捧げる私の隣で
なんてことないようにゆっちゃんが言う。



そうなんだ。

ゆっちゃんへの気持ちは
きっと完璧に私の片思いなんだ。



まあ、わかってたことだけど。

やっぱり少しばかり空しい。








「秋人見知りなのに。大丈夫?」


「……大丈夫じゃない」


「あ、E組うちの中学からは秋だけだ」


「ゆっちゃーん」




心なしか、
ゆっちゃんの表情が
少し楽しそうに見えた。


いや、きっと面白がってる。

さすがにちょっと、
ひどいよゆっちゃん。





綺麗なゆっちゃんの
横顔を見ながら、
私は神様を恨んだりした。
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