SEASON -君の季節、私の季節-
教室に上がって、黒板に張り出されている席順を確認する。
左から2列目の前から5番目。
席としてはなかなか悪くない。
と言っても友達がひとりもいないんだから席順なんて関係ないけれど。
……悲しくなるから考えるのはやめよう。
私は席についてぼんやりしていた。
周りではしゃぐ人達が羨ましかったけど、自分から飛び込んでいく度胸なんてない。
私の席の後ろでは、男の子達が楽しそうにはしゃいでいた。
声が大きくて、少し怖い。
「あっ、夏来たーっ!」
私の後ろではしゃいでいた男の子達の内の誰かがそう言った。
だから私もなんとなく、ドアの方に目を向けた。
そこにいたのは、明るい茶髪で爽やかな笑顔を浮かべた男の子。
彼は嬉しそうに笑って、仲間の元に駆け寄る。
その途中で、少しだけ目が合った気がした。
芹澤 夏くん。
彼と初めて出会ったのは、その時だった。
左から2列目の前から5番目。
席としてはなかなか悪くない。
と言っても友達がひとりもいないんだから席順なんて関係ないけれど。
……悲しくなるから考えるのはやめよう。
私は席についてぼんやりしていた。
周りではしゃぐ人達が羨ましかったけど、自分から飛び込んでいく度胸なんてない。
私の席の後ろでは、男の子達が楽しそうにはしゃいでいた。
声が大きくて、少し怖い。
「あっ、夏来たーっ!」
私の後ろではしゃいでいた男の子達の内の誰かがそう言った。
だから私もなんとなく、ドアの方に目を向けた。
そこにいたのは、明るい茶髪で爽やかな笑顔を浮かべた男の子。
彼は嬉しそうに笑って、仲間の元に駆け寄る。
その途中で、少しだけ目が合った気がした。
芹澤 夏くん。
彼と初めて出会ったのは、その時だった。