キミ色
6:絡まる感情
本格的に梅雨の時期に入って来た今日は、俺の大嫌いな雨だ。
どんよりとした雲が、俺の頭上に顔を出している。
じめじめとしたこの湿気のせいで、せっかく整えた髪の毛も台無しだ…
「…うっざ」
零さずには居られなくなったその言葉を呟いて、俺はある場所に向かった。
そこは、この角を曲がれば到着。
もうそろそろ、俺のお姫様が慌しく出てくる頃だ。
あの可愛い小人さんも連れて。
「ほら!早くしないと、櫂来ちゃうよ!?」
ほぉら、お姫様の声が聴こえてきた。
きっと続いて出てくるのは、あの可愛い無邪気な小人さんだ。
「お姉ちゃん!僕の鞄消えちゃった!!」
やっぱりな。
もう、毎日この生活。
そして、俺はせっかく到着しても学校には行けない訳だ。
「うっそ!?ちょっと聡早く探しなさい!!」
「だって無いんだもん!」
「ちゃんと探したの?!クッションの下とか、洗濯物籠の上とか…!」
また、なんか無くなったのか…
本当に良く毎朝毎朝色んな物がなくなる姉弟。
逆に毎日続いてるのが奇跡に近い。
そして、家の前に着いてしまった俺は必死で探し物をしている蓮につかまってしまった。
「あ、櫂!」
「おは…」
「鞄探して!!」
どんよりとした雲が、俺の頭上に顔を出している。
じめじめとしたこの湿気のせいで、せっかく整えた髪の毛も台無しだ…
「…うっざ」
零さずには居られなくなったその言葉を呟いて、俺はある場所に向かった。
そこは、この角を曲がれば到着。
もうそろそろ、俺のお姫様が慌しく出てくる頃だ。
あの可愛い小人さんも連れて。
「ほら!早くしないと、櫂来ちゃうよ!?」
ほぉら、お姫様の声が聴こえてきた。
きっと続いて出てくるのは、あの可愛い無邪気な小人さんだ。
「お姉ちゃん!僕の鞄消えちゃった!!」
やっぱりな。
もう、毎日この生活。
そして、俺はせっかく到着しても学校には行けない訳だ。
「うっそ!?ちょっと聡早く探しなさい!!」
「だって無いんだもん!」
「ちゃんと探したの?!クッションの下とか、洗濯物籠の上とか…!」
また、なんか無くなったのか…
本当に良く毎朝毎朝色んな物がなくなる姉弟。
逆に毎日続いてるのが奇跡に近い。
そして、家の前に着いてしまった俺は必死で探し物をしている蓮につかまってしまった。
「あ、櫂!」
「おは…」
「鞄探して!!」