キミ色

約束は…､守りたい。
守りたいよ。



守れるものなら……



｢…蓮…､ダメだよ…。俺なんかじゃなくても…もっといい奴がいるだろ?｣



そうだ。
俺じゃない…蓮を救うのは…。



｢そんなヒトいないよ…。あたしには…櫂しかいないよ。｣



そういいながら蓮は俺の身体を揺らす。
精一杯俺に訴えるように…



違うよ､蓮。
キミを大切にしてくれるヒトはいっぱいいる。



こんな俺じゃなくて…､もっと素敵なヒトが蓮の周りにはいっぱいいる─…




｢嫌だよ…櫂。1人になんかしないよね……?…ねぇ､櫂─……｣



｢…俺は…俺は…､…蓮を裏切ったんだ─……｣




だから…､ダメなんだよ──…
蓮の気持ちを玩んだんだよ…



馬鹿だ…
大馬鹿だ…




蓮にとって俺は悪者だ─…
そんなこと…俺が1番良く解ってる。




キミに素直に打ち明けた方がいいのかな…?
俺の最悪な心を───…