キミ色
思いっきり強く拳を握る。
両手に持っているビニール袋が少しずつ震え出す。



「何…?邪魔…切るって?」



不思議そうに心配しながら俺を見る空羽。
きっと状況が掴めないんだろう。



「お前、最低だな。」



…ドクンッ…




上野先輩の言葉が胸に突き刺さる。



最低…最低…最低…──



「何を言ってるの…?訳が解らない…」



横から空羽が言葉を発す。
傍から見れば知り合いなのは、空羽と上野先輩のよう。



どうしたらいい…



俺は……




「お前知らねぇだろ?蓮がどんだけお前のこと想ってたか。」



…ズキンッ…





「お前はその気持ちを踏み躙ったんだよっ!!」






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