キミ色
「…槻丘?」




…え?



その声に下に向けていた顔をあげると、1人の女の子がいた。





…誰?




「やっぱり、槻丘だ!」




そう言ってはにかむ彼女。
その顔を見て、はっと1つの名前が頭に浮かんだ。



「…みー?」




「そうだよ!!まさか、忘れちゃってたとか言わないよね?」




ちょっと頬を膨らませて見つめるその表情は、みーそのものだった。






旭 実里(ミノリ) 通称、みー。
みーは、中学の時花音と一番仲の良い女友達だった。



花音の繋がりで、よく4人で喋ったりもして…
思い出すと懐かしい。




その時から、みーはころころと表情を変える器用な子だった。






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