キミ色
先輩達を追いかけてすぐに部屋に戻ると、先輩達は勝手に俺の部屋でくつろいでいた。
先輩が点けたのか急にテレビから音が聞こえ出している。
朝から営業スマイルを振り撒くニュースキャスターが目に入る。
「あの…、何の用なんすか?」
「あ!…おっ前!!朝から以外ときっちり食ってんじゃん!」
俺の質問に完全無視な篠先輩は、俺が残していたトマトを口に運ぶ。
諦めた俺は仕方なく翔夢先輩の方を向くが、翔夢先輩も全く俺の質問に答える気はないらしい。
本当に何しに来たんだ…?
ついに翔夢先輩は自分達が買ってきたお菓子やジュースを広げ出した。
さっきまで朝食で並べられていた机の上が、一変を遂げる。
「櫂、コップ!」
冷静にそう言う翔夢先輩。
なんとなく、逆らったらいけない気がして俺は言われた通りコップを出した。
その時、台所にもう1つ見たことのないコップを見つけた。
でも、そのコップは原型を保ってなく粉々に割れている。
このコップは正しく、空羽が俺に買ってきてくれたコップの色違いだった。
淡いピンクに染まったコップ。
俺のコップよりももっと酷く粉々に…。
台所に立ち尽くしたまま、俺の体は固まってしまった。
先輩が点けたのか急にテレビから音が聞こえ出している。
朝から営業スマイルを振り撒くニュースキャスターが目に入る。
「あの…、何の用なんすか?」
「あ!…おっ前!!朝から以外ときっちり食ってんじゃん!」
俺の質問に完全無視な篠先輩は、俺が残していたトマトを口に運ぶ。
諦めた俺は仕方なく翔夢先輩の方を向くが、翔夢先輩も全く俺の質問に答える気はないらしい。
本当に何しに来たんだ…?
ついに翔夢先輩は自分達が買ってきたお菓子やジュースを広げ出した。
さっきまで朝食で並べられていた机の上が、一変を遂げる。
「櫂、コップ!」
冷静にそう言う翔夢先輩。
なんとなく、逆らったらいけない気がして俺は言われた通りコップを出した。
その時、台所にもう1つ見たことのないコップを見つけた。
でも、そのコップは原型を保ってなく粉々に割れている。
このコップは正しく、空羽が俺に買ってきてくれたコップの色違いだった。
淡いピンクに染まったコップ。
俺のコップよりももっと酷く粉々に…。
台所に立ち尽くしたまま、俺の体は固まってしまった。