キミ色
「櫂といると、ママも一緒にいるようだった。あの屋上にいた、たったあんだけの時間だったけど、あたしにとっては凄く意味のある時間だった。でも、あまりに想いすぎたせいで、櫂を困らしちゃったね…」
「何で?」
俺がそう聞くと、呆れたような顔をして蓮は答えた。
「何で?って…、櫂は空羽チャンと付き合ってるんでしょ…?」
蓮は何かを勘違いしているんだろうか?
空羽が俺のことを好き?
あまりにあり得ないことに俺は声を上げて笑ってしまった。
「っはは。誰に聞いたの?そんなこと。」
「誰にって…、だって空羽チャン、手紙渡してほしいって─…?
…え?違うの?」
急にぷちパニックを起こしだした蓮は、1人で不思議そうにしている。
「空羽は俺のいとこ。」
「いとこ…?」
「そう。あの日な、俺のオバさんとオジさんが急に三重から東京に空羽送り出してきてさ。俺の家に無理矢理いれろって言うから、俺の家においてるだけ。」
「何で?」
俺がそう聞くと、呆れたような顔をして蓮は答えた。
「何で?って…、櫂は空羽チャンと付き合ってるんでしょ…?」
蓮は何かを勘違いしているんだろうか?
空羽が俺のことを好き?
あまりにあり得ないことに俺は声を上げて笑ってしまった。
「っはは。誰に聞いたの?そんなこと。」
「誰にって…、だって空羽チャン、手紙渡してほしいって─…?
…え?違うの?」
急にぷちパニックを起こしだした蓮は、1人で不思議そうにしている。
「空羽は俺のいとこ。」
「いとこ…?」
「そう。あの日な、俺のオバさんとオジさんが急に三重から東京に空羽送り出してきてさ。俺の家に無理矢理いれろって言うから、俺の家においてるだけ。」