三十路越えっ!?
朝から普通に飯を食べ、普通に電車にのり、普通に会社につき、普通に仕事をする。
ここまではいつもどおりだった。
「佐藤恭司さんですね、社長がお呼びです」
社長秘書に声をかけられ、呼び出しをくらった。
これが俺の生活を大きく一変させる出来事だった。
――――――――――
「…でかっ」
社長に呼び出され、言われたことは何とも訳の分からない命令。
『君を娘の監視役に命ずる!!これから娘をよろしく頼むよ。はい、これ部屋の鍵』
『ちょ、待っ…って鍵!?引っ越せっていうんですか!』
『今のボロアパートよりは数百倍いい部屋だぞ。ありがたく思いなさい。あ、それと』
「何が 君に拒否権はないから だっ!」
社長に言われたマンションに入り、部屋を探す。
「えらいことになったなー…っと、ここか。」
見つけた部屋のドアを開けると、無駄にだだっ広い部屋。
「さすが、社長の娘が住む部屋だな…俺にはデカすぎるだろ…」
荷物を片付け、娘がいるという隣の部屋に挨拶にいく。