心のキョリは1センチ
1ヶ月記念日を直前にしたある日…。

「ごめん、別れよ」

ひろの口から出た言葉。

「なんで!?」

戸惑いをかくせなかった。


「お前さ、元カノに似てるんだよ。
ごめん…。」


そう言って視界から消えていく。


さよならも、ありがとうも言わずに
終わりを告げた。


もう、一緒に帰れない。
もう、話せない。
温もりも感じられない。
何よりひろは、私のものじゃなくなった。

なにが原因か…

頭の中は、ぐちゃぐちゃだった。

涙が止まらなくて、
ひろと付き合ったのは、
たった3週間。

それなのに、毎日が濃すぎて
忘れられるわけなかった。






戻りたい。



思うのはこの言葉だけ。





不幸は、これだけじゃ終わらなかった。









本当の不幸は、これからだった。
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