心のキョリは1センチ
「葵ちゃんには、器の大きい人が必要なんだと思う。
ずっと前の事だけど、
葵ちゃんがバイト先入る前に働いてた木村くんって覚えてる!?
なんか、まだ葵ちゃんの事想ってくれてるみたいだよ!?
木村くん器大きいし、
今の葵ちゃんにピッタリじゃない!?」







思い出した。



半年前に、
一緒にご飯に行った事のある相手。

木村くんは、私の9つ上の社会人。


見るからに優しそうで、
大人って言う感じがした。


付き合おうって言われていたが
どうしても男の人として見れなくて
好きになれなくて
ずっと断っていた。


「でも、咲ちゃん、
私、やっぱり好きになれない…」



やっぱり無理だった。

今の自分には余計に。


「でも、何か変わるかもよ!?
付き合うだけ付き合ってみたら!?
大丈夫だよ!!木村くんなら大丈夫!」


咲ちゃんのこの言葉をきっかけで
付き合ってみる事にした…。






なにかが変わるかもしれない…。






この言葉を信じて。
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