心のキョリは1センチ
また、1日が、始まる。

なぜか体がダルかった。

体を起こしてケータイを開く。


メールは二件。

木村くんと、
ボーカルの彼からだった。




《葵ちゃんの気持ちは、
分かってあげられないかもしれないけど、
痛みを軽くすることなら、
分け合うことならできるから…》


優しい言葉が、また痛みを軽くしてくれた。



木村くんからは、昼に迎えに行く。というメールだった。



「お母さん、今日でかけてくるね。
ご飯いらないから、よろしく。」


準備をして、
木村くんを待った。







《ついた★》

木村くんからメールがきて
家を出る。


「葵ちゃん、久しぶり。」


「久しぶり。」


なんか緊張した。


「どこいきたい!?」

木村くんが話題を出す。

「私ね、人混み嫌いなの。
だから、落ち着くところがいいかな…」


「わかったよ。」


木村くんは、
いろいろ詳しくて
あまり人混みにならないような店に連れて行ってくれた。



次の相手は、ひろとは逆で
静かそうな感じがした。


大切にしてくれる気がした。

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