心のキョリは1センチ
それからは、
彼氏だろうと、誰に対しても
触られるのを拒んだ。




口にピアスを開けたりもした。




ある日、
咲ちゃんから、嫌な事を聞いた。


「葵ちゃん、
木村くんのことだけど…」



咲ちゃんから、聞いたのは
木村くんが咲ちゃんに溢した愚痴。


「もう、疲れたんだよね…
人混み嫌いとか言うしさ」


「9つ下だから
こらしめよ」


「元カレとか男と絡まないように見張っててもらえる!?」


「寂しさ埋めるための道具。」


「所詮、体だよ、(笑)」





目を疑った。




あらためて簡単に信用しては
いけないと思った。



《別れよ、もう無理!》


その日の夜
メールを送った。

《分かった。》



これで終わったんだ…





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