君のとなり。
その夜また隼人と会った。
危険だから隼人の家におじゃました。
はじめてじゃなかったけど。
10時まで隼人といて、一人で帰っていたら、誰かに肩を叩かれて叫んでしまった。
山形!?
と思ったら。
「なにしてん、一人であぶないじゃん!」
「…た、滝本?」
ほんとうに安心した。
「滝本こそ」
「俺は部活帰りに先輩たちと遊んでたんだ♪」
「へ〜…」
部活帰りか…
滝本は毎日楽しそうだよね。
「お前も一応女なんだから危ないっしょ!送ってく!」
そのときあたしの脳裏に山形が浮かんだ。
「…いい!あたしには構わないほうがいいよ」
「何ゆってんの。ホラ」
山形に見つかったら、間違いなく滝本の野球人生は終わる。