君のとなり。



その夜また隼人と会った。

危険だから隼人の家におじゃました。
はじめてじゃなかったけど。


10時まで隼人といて、一人で帰っていたら、誰かに肩を叩かれて叫んでしまった。


山形!?



と思ったら。



「なにしてん、一人であぶないじゃん!」

「…た、滝本?」



ほんとうに安心した。


「滝本こそ」

「俺は部活帰りに先輩たちと遊んでたんだ♪」

「へ〜…」



部活帰りか…

滝本は毎日楽しそうだよね。


「お前も一応女なんだから危ないっしょ!送ってく!」


そのときあたしの脳裏に山形が浮かんだ。



「…いい!あたしには構わないほうがいいよ」

「何ゆってんの。ホラ」



山形に見つかったら、間違いなく滝本の野球人生は終わる。





< 12 / 32 >

この作品をシェア

pagetop