君のとなり。
その夜隼人からメールが来てた。
『あの坊主誰?』
……隼人…どこから見てたの?
『クラスの野球バカだよ』
『ふーん。山形に狙われてるって聞いたから一応後ろにいたんだよ。』
……なんか…申し訳ないな。
そう思いながらあたしは眠りについた。
次の日は朝早くに学校に行った。
普通の時間なら山形が見張るだろうから…
「まだ8時じゃん。……」
なにか聞こえる…。
『カキーンッ!』
『カキーンッ!!』
……野球部?
あたしはグラウンドまで歩きはじめた。
そこには数名の野球部たちがいた。
もちろん、あいつもいた。
滝本はどれだけ野球バカなんだろう。