君のとなり。



先輩がボールを投げた。



――――カキーンッ!



ボールは遠くまで飛んでいった。


あんな魔球どうやってあんなに飛ばすの!?


あれホームランじゃん!



滝本ってそんなにすごいんだ…―――




「見た!?ご感想を♪」



またいつものニコニコ笑顔で走ってきた。



「…バカ。」

「え?バカ…!?」



「ただの野球バカ!」



あたしはちょっと笑って滝本に言った。


「おー!俺は根っからの野球バカだ♪ご名答っ!」



なんで滝本って毎日楽しそうなんだろう。


あーうらやましい。



バカ見てたらちょっと楽しくなるけど。





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