君のとなり。
「なんかあんたかわいいね」
「かっこいい、の間違いだろー!?バカ!」
バカはあんたでしょ。
「俺、かっこよくなりてぇ。野球もっとうまくなって甲子園行ってさ、かっこよくなりてぇな」
――――甲子園か…
「応援してるよ。守備は?」
「センター♪」
「足早くないと難しいよね。」
滝本はあたしの顔を目を見開いて見た。
「…野球好きなのか?」
「まあ…」
滝本はあたしの肩をガッチリ持った。
「やっぱ俺の友達1号だっ!野球好きなやつがいてよかった♪高島最高!!!」
その声は教室を静かにさせた。
「…は、恥ずかしいからやめてよバカ!」
「ちょーうれしい♪」
今までにないってくらいまぶしい笑顔だった。
ほんと野球バカ。