君のとなり。




「なんでまたいきなり?不良やめたん?」

滝本が目を丸くして言った。


「やめたってゆーか、やめたいの。もうあたしも変わるんだ」


「そっちのがいいよ」


滝本は笑顔で言った。


なかなか勇気いったけど
よかった。


「翔〜」


「お、三谷!どした?」


三谷くん…

あたしが入学式でかっこいいと思った人だ。


興味なかったけど。



「野球部のマネ呼んでた。なんか怒ってたけど」

「………やべ!!」


滝本は顔色を変えて走った。


三谷くんとばっちり目が合った。

あたしはすぐ反らしてしまった。


今の、カンジ悪かったかもしれない…。



「高島さんっ♪♪」



数名の女の子と男の子が三谷くんの側にきてあたしに話しかけた。



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