隣の席の君。


後ろの方に気配を感じて
後ろを振り向いた。

そしたら向こうの方から
同い年と思われる
男子2人の姿が。


「アレって…!?」

「どしたの?
 あっ!!!」

あたしもえったんもビックリだった。
だって、
2人の好きな人と遭遇しちゃったんだもん。


驚きすぎて固まってると

「ん?」

バレた…?
そして2度見。

「うぉ~っ!!
 櫻井じゃん!!!」

「ちょっ!危ないって!!
 圭介!!!」


・・・・・・・・。


「「ぷっ。あはははははは!」」

あたしたちは大笑いしてた。
なんでこんなに笑ってるのか、
多分、えったんも自分でわかってなかったと思う。





向こうもビックリしてくれた事。

ビックリしすぎて瞬さんとぶつかりそうになった事。

そして何よりも、
“藤松じゃん!”じゃなく。
“藤松と櫻井じゃん!”じゃなく。

『櫻井じゃん!!!』って
言われた事。



こんな小さなことでも喜べちゃうなんて…

恋のパワーはすごいなぁ。



この後は2にんとも満足で、
えったんの家には行かずに帰った。

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